エリスリトールとは?メリットや使い方、発がん性物質のウワサを徹底解剖

ダイエットの味方として注目がされる「エリスリトール」をご存じでしょうか?あまり聞きなれない名前のため「食べても大丈夫なの?」と、不安や疑問が出てくるのは当然でしょう。

エリスリトールは、砂糖と同様な甘味を感じられる甘味料を指し、カロリーがほとんどなく、さらに血糖値を上げない特徴があります。ダイエットや健康維持に役立つと期待が高まっている甘味料です。

はな
今回はエリスリトールの特徴や期待できる効果を解説し、メリット・デメリットについても紹介します!

目次

エリスリトールとは

エリスリトールとは、醤油や味噌などの発酵食品に多く含まれる「糖アルコール」という自然界に存在する「天然の甘味料の一種」です。原料はトウモロコシより採取したブドウ糖で、酵母により発酵させて作られます。

特徴

エリスリトールは、摂取しても代謝されないため、カロリーが発生しない唯一の甘味料です。同じ糖アルコールであるキシリトールと同様に「希少糖」と呼ばれます。

エリスリトールは、低カロリー食品に多く含まれますが、虫歯予防や口臭予防などにも効果があり、食品以外にも歯磨き粉にも活用されています。

ラカントの違い

「エリスリトール」と「ラカント」の違いは「羅漢果(ラカンカ)」からとれる高純度エキスが含まれているかの違いです。

高純度エキスは砂糖の約300倍の甘さがあり、エリスリトールに調合することで甘味を感じやすくした甘味料がラカントです。

「羅漢果(ラカンカ)」は栽培が難しく、保護植物に指定されています。貴重な果実を使用するため、ラカントの価格はエリスリトールよりも3倍ほど高くなっています。

<金額目安>

  • ラカントS    300g 約1,000円
  • エリスリトール 950g 約1,000円
はな
ラカントは、砂糖とほぼ同じ甘味を感じられるため、エリスリトールよりも満足感を得られやすいのです!

エリスリトールの効果とメリット

ここからは、エリスリトールの効果とメリットについて紹介します。

虫歯予防になる

エリスリトールは虫歯の原因を作らない性質があります。虫歯は、歯垢中の虫歯菌が糖類を材料にして歯を溶かす酸を作り出すことが原因です。

虫歯菌はエリスリトールを材料にできないため、虫歯の原因となる酸を作れません。そのため、虫歯を予防する効果があります。

口臭予防になる

エリスリトールには、口臭を予防する効果があります。口臭は、日々の疲労やストレスの蓄積が関係します。唾液の分泌量が減少し、口の中の殺菌作用が弱まることで、口腔内で細菌が繁殖してしまうのです。

エリスリトールには、においの原因となる口腔内で増殖した細菌を分散させる効果があります。

血糖値の上昇を抑える

エリスリトールを摂取すると体内に吸収はされますが、代謝されずそのまま尿と一緒に排出されます。血糖値の上昇を防ぐため、ダイエットにも効果的です。

我慢せず甘いものが食べられる

エリスリトールを使用すれば、低カロリーのおやつが作れるので、ダイエット中や糖質制限中の人もストレスをためずに甘いものが食べられます。

はな
エリスリトールを使用した手作りのおやつレシピなども、豊富に公開されているので楽しみながらダイエットができるでしょう!

エリスリトールのデメリット

さまざまなメリットがあるエリスリトールですが、以下のようなデメリットもあります。

値段が高い

豊富なメリットがあるエリスリトールですが、砂糖に比べると値段が高いことがデメリット

<金額目安(1kg)>

  • 砂糖:150円~200円
  • エリスリトール:1,000円~1,200円

エリスリトールは砂糖に比べると、1kgあたりの金額が約8倍の値段です。値段は気になりますが、健康にはかえられないでしょう。

とはいえ、砂糖は消耗品のため、すべてをエリスリトールに変更すると、家計に負担がかかりやすくなってしまいます。

はな
使用する砂糖の半分をエリスリトールに変更するなど、上手に取り入れましょう!

エリスリトールの使い方

エリスリトールは、甘味料のため、砂糖と同じ使い方で問題ありません。

健康維持や虫歯予防にもなるため、子どものために砂糖からエリスリトールに切り替えるのもよいですよね!ただし、エリスリトールの甘味は砂糖の約75%と控えめのため、物足りなさを感じる場合があります。

はな
レシピの1.3倍の量を使用すると、十分な甘味を感じられるため、家族の好みに応じて量を調節してください◎


エリスリトールを使うときの注意点

エリスリトールは、砂糖と同じような甘味を感じられます。しかし、性質は同じではありません。エリスリトールの性質を知って、上手に活用しましょう!

調理に工夫が必要

エリスリトールには以下のような性質があり、調理内容によっては、使用が向かない料理もあります。気になる場合は、調理工程を工夫しましょう!

  • 口にしたときに独特な清涼感がある
  • 冷たい食べ物に使用する場合、結晶化して歯ざわりがジャリジャリする
  • パンやケーキなどに使用する場合、膨らみにくい

エリスリトールは、0℃以下のメニューに使うと硬くなりすぎることや、歯ざわりがジャリジャリするため、他の甘味料と組み合わせるとよいでしょう。

エリスリトールは、保湿性が少なく膨らみにくい性質があります。ふんわりと美味しく仕上げたい場合は、エリスリトールの割合を少なくし、ベーキングパウダーの併用をするとよいでしょう。

お腹が緩くなる

糖アルコールを摂取すると、一時的にお腹が緩くなる場合があります。

エリスリトールは他の糖アルコールよりは、お腹が緩くなりにくいと言われますが、一度に摂取する量が多い場合は症状が出ることがあります。

はな
1日あたり30~40gを摂取の目安にしてください◎

エリスリトールは発ガン性物質!?ウワサの真相

「エリスリトールは安全なの?」という疑問を目にすることがあります。あまり馴染みのない名前なので、不安に思う人がいるのも当然でしょう。以下ではエリスリトールの安全性について解説します。

エリスリトールは安全性が認められている

エリスリトールは、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)が認可する甘味料です。原材料はトウモロコシから採取したブドウ糖のため、合成甘味料よりも安全性が高いと言えます。

2003年に食品科学委員会(SCF)は食品へのエリスリトールの使用は安全であると結論づけており、発ガン性に関しても心配ないでしょう。

出典:内閣府「食品安全委員会」

エリスリトールの原料は、トウモロコシのため、遺伝子組換え技術を利用した農作物が使用されている可能性があります。遺伝子組み換え食品を好まない人は注意しましょう!

まとめ

エリスリトールは、カロリーが発生しない唯一の甘味料です。人工甘味料ではあるものの、原材料は天然であり、安全性も認められています。

低カロリーで血糖値を上げない特徴もあり、ダイエット中や健康維持のために取り入れる人も多くいます。また、エリスリトールは歯磨き粉などにも使用されるなど、虫歯予防・口臭予防などの効果も期待できます。



砂糖よりも値段が上がりますが、得られるメリットが大きいため、家族の健康のために取り入れてもよいかもしれませんね!

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