氷を入れて冷たい飲み物を飲む…暑い日には最高ですよね。
ですが、ふとコップを近づけると、あれ?なんか風味が違う?そんな時はありませんか?
せっかく、一気に飲み干したいなという時も、おいしく飲めないとゲンナリしてしまいますよね。
飲み物の風味が変わってしまう原因は、実は氷にあります。「氷が腐っている?」なんて気になるかもしれませんね。
氷は腐る?賞味期限はあるの?
そもそも氷は腐るのでしょうか?
販売されている氷であれば賞味期限はなく、腐りません。ただし、自宅で作る氷は、賞味期限は1週間程度が目安となっています。
「自家製の氷は腐ってしまうの?」と思うかもしれませんが、腐るわけではありませんので安心してください。冷蔵庫内や製氷機のニオイが移ってしまい、異臭がする場合があるのです。
氷が臭いときの原因
そもそもどうして氷がにおうのでしょうか?
以下の2つの要因が考えられます。
元の水が腐っている
氷は腐らなくても、元の水が腐っている(雑菌が入っている)場合があります。水の中にある細菌が増殖してしまいます。そうなると氷になったときその菌による影響でニオイが移ってしまうのです。
冷蔵庫が汚れている
冷蔵庫の中や製氷皿や製氷機自体が汚れているとその臭いが氷に染み付いてしまうことも。せっかく綺麗なお水で氷を作っても周りが原因で氷に嫌なニオイが移ってしまうのも残念ですよね。
氷が臭ってしまう原因について見てみましたが、次は実際に氷がニオイが移ってしまった!という時の対処法についてご紹介していきましょう。
氷が臭いときの対処法
「衛生的に保つ」ことが重要です。これは当たり前ですが1番効果があるでしょう。
ニオイのもとは、汚れてはいけないところが汚れたからに過ぎません。ちょっとした汚れが目に入ってしまうので余計に気になるかもしれません。
最低限、月に1回でもきちんと掃除しておくと、氷のニオイが気にならなくなります。
冷蔵庫を掃除する
まずは、冷蔵庫内を綺麗にすること。ここでは普段の簡単お掃除と念入りお掃除を分けてご紹介します。
簡単お掃除
冷蔵庫の中身を出さずに、何かを出し入れする時などの『ついで掃除』です。普段から行っておくことで次の念入りお掃除も楽になります。
<手順>
- 食材などを取り出した際にスペースを作る
- 空いたスペースを乾いたふきんやマイクロファイバークロスで拭き上げる
念入りお掃除
冷蔵庫の中身をすべて出して、しっかりとお掃除する方法です。冷蔵庫の取扱説明書を読んだ上で行いましょう。
<手順>
- 食材などを取り出す。取り出した食材は保冷剤や保冷バックなどを使いましょう
- 部品ごとに取り外し中性洗剤とスポンジを使って洗い、しっかり水切りをする
その際、40℃くらいのぬるま湯を使いながらやると汚れが落ちやすいです - 冷蔵庫本体も漂白剤溶液を含ませて絞ったふきんを使って庫内を拭き掃除する
- 水を固く絞ったふきんで仕上げ拭きをする
- パッキンの部分はカビ取り剤や塩素系漂白剤を染み込ませた綿棒などで塗り、
10分ほど放置してから水拭きをする
まずは冷蔵庫そのものを綺麗にしておくことが大切です。
脱臭剤を入れる
綺麗な状態の冷蔵庫の中でも、食材や汚れがたまっていくとニオイが出てきます。こういった脱臭炭などを入れておくと普段から消臭してくれて清潔に保てます。
製氷機を掃除する
製氷機はそれぞれ部品毎に取り外して洗います。外した部品は中性洗剤で洗ってしっかり水切りをしましょう。
ちなみに、製氷機のお掃除目安は給水タンク(水入れ)や浄水フィルターは週1回、貯氷ケースは3ヶ月に1回、製氷皿は年1〜2回のペースでお掃除するとよいでしょう。
水入れを掃除する
この水入れですが、水と空気に常に触れているため、一番カビや汚れが発生しやすい部分になります。中性洗剤でしっかり洗ってフィルターなどは分解して汚れを落としましょう。
氷を美味しいまま保存するコツ
綺麗な状態を保った冷蔵庫でできた美味しい氷。時間が経ってしまうと味や鮮度が落ちてしまうので密閉できる容器を使って保存しましょう。
氷は天然水や浄水で作っても大丈夫?
冷蔵庫によって使用できるお水が決められています。取扱説明書をきちんと確認してから使いましょう。使える場合でも注意が必要です。
水道水は水質基準に基づいた塩素が入っていることで水自体の鮮度が長持ちします。ただし、ミネラルウォーターや浄水には塩素が含まれてないため、氷を作ってから24時間以内に水の入れ替えが必要となるなど水道水に比べて早い交換サイクルとなります。
まとめ
氷の嫌なニオイは、氷が腐っているのはなく「雑菌の繁殖」「冷蔵庫内のニオイ移り」が原因です。冷蔵庫をこまめに掃除するなど、清潔にしていると氷だけでなく、保管する食材もよい状態を保てます。出来立ての氷で飲む飲み物は美味しいですよね。