みなさんは、「再生栽培」(リボーンベジタブル)をご存じでしょうか?
再生栽培(リボべジ)とは、にんじん・大根などのヘタや、豆苗や水菜などの野菜の根を栽培して、再度食すという方法です。
とはいえ、「仕事や育児で忙しいのに、野菜の栽培なんて無理…」となかなかチャレンジに踏み切れない方も多いでしょう。
実は、再生栽培は「水に浸しておくだけ」でできるので、手間がほとんどかかりません。
この記事では再生栽培(リボベジ)の魅力や栽培方法について解説します。
メリットや注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
再生栽培(リボベジ)って何?
リボべジとは「リボーンベジタブル」の略で、野菜の根や葉、芯など調理に使わない部分を水に浸し、育てた野菜を再度収穫することを指します。
野菜をまるごと育てるのではなく、葉や根っこを成長させて再利用する点が特徴!
再生栽培(リボベジ)の特徴とは
再生栽培は家庭菜園のように、栄養や肥料などの細かな管理が必要ありません。野菜は生命力が強く、水に浸し放っておくだけでどんどん成長するためです。
場所も取らず、キッチン脇のスペースではじめられます。「野菜の切れ端捨てるのもったいないな~」と思ったら、ぜひ挑戦してみてくださいね!
再生栽培(リボベジ)に必要なアイテム
再生栽培をはじめる上で必要なアイテムは、以下のたった3つです。
わざわざ買い揃える必要がない手軽さも魅力の1つです。
<必要なアイテム>
- 再生野菜の野菜クズ
- スポンジ
- タッパーやコップなどの容器
スポンジは野菜を支える目的で使用するため、容器によってはなくても問題ありません。
再生栽培(リボベジ)できる野菜と育て方
再生栽培できる野菜は約10種類あると言われています。料理のワンポイントになるハーブを含めると約15種類となり、とにかく育てられる種類が豊富です。
ここからは、再生栽培できるおすすめ野菜と育て方、美味しい食べ方について紹介します。
①豆苗
豆苗は、脇芽の上でカットして容器に入った水に浸します。ポイントは、豆が水に浸らない程度の水位で栽培すること。約1週間で再び収穫できます!
<おすすめレシピ>
◎豆苗とツナのめんつゆ和え
豆苗をさっと茹でざるにあげます。ツナと麺つゆを入れ和えたら完成です。
ツナの旨味と、豆苗のシャキシャキとした食感に箸が止まらない一品です。
②にんじん
にんじんは2cm程度ヘタを残してカットし、ヘタの切り口が少し水に浸かるくらいの水位で育てます。水に浸けてから約10日間で再収穫できます。
<おすすめレシピ>
◎にんじんの葉と豚肉の塩炒め
にんじんの葉・にんじん・豚肉をゴマ油で炒め、にんにく・塩コショウで味を整えて完成です!
にんじんの葉は、根元の硬い部分を切り落とし、柔らかい部分を使うことで口当たりがよくなります。
④長ネギ
長ネギは根元を約5cm残してカットして深さのある容器に入れ、根が浸るくらい水を入れたらOKです!約1週間で栽培可能です。
<おすすめレシピ>
◎長ねぎのごま油和え
長ねぎを薄切りにカットし、ゴマ油・合わせ調味料と和えて完成です!
ネギの辛みとゴマ油の相性がピッタリで、お酒のおつまみとしてもバッチリです◎
⑤水菜
水菜は、根の部分から3cm位上のところでカットします。根っこが浸る程度の水を張って栽培しましょう。
水菜は葉が密集していることもあり、夏場は腐りやすいため、1日2回水を取り替えてください。約1週間で収穫できます!
<おすすめレシピ>
◎無限水菜
水菜はざく切りにしてレンジで2分加熱します。水分をしぼった水菜を入れたボウルにツナ・鶏がらスープ・ポン酢・ごま油・白ごまを適量を入れて混ぜ合わせるだけで完成!
ツナの旨味とポン酢のさっぱりとした味に、ご飯が止まりません!
再生栽培(リボベジ)のメリット
再生栽培のメリットは節約だけではありません。ほかにも、以下のようなメリットが挙げられます。
①手軽に野菜の収穫できる
リボべジの楽しさは、手軽に「収穫」できること。自分で栽培した野菜は美味しさも格別です。
手軽にはじめられる趣味としてリボべジをはじめる人も多くいます!
②栄養価が高い部位が食べられる
にんじんや大根は、葉に含まれる栄養価が高いことが分かっています。リボべジは葉や根を育てる栽培方法のため、手軽に豊富な栄養が摂取できるでしょう。
③食卓に彩りを添えられる
料理において彩りは大切な要素の1つです。色味が少ないときに、青味があると見栄えもよくなります。
青ネギや豆苗を育てておくと、必要なときにすぐに使えるため、とても便利です。
再生栽培(リボベジ)の注意点
簡単にできる再生栽培ですが、長期間放置するとカビが生えたり、水に浸している部分が腐ったりすることがあります。
とくに、以下の3点に注意して栽培しましょう!
①ヘタや根っこは厚めに残す
再生栽培は、野菜の養分を使って再び成長させる栽培方法です。ヘタや根っこが薄すぎると、養分が含まれる部分をそぎ落としている可能性があり、成長しないことがあります。
リボベジに使用する野菜は、なるべく厚めに切っておくとよいでしょう。目安としては、ヘタは2〜3cm、根っこは3〜5cm程度残しておくことがおすすめです。
②日当たりのよい場所に置く
野菜は日当たりのよい場所に置くと成長が活発になります。ただし、夏場は太陽の光で水温が上がるため、野菜が傷みやすくなります。
野菜からツンとするような異臭やヌメリがある場合は、食べずに処分しましょう!
③1日に1回水を交換する
野菜に浸している水は1日1回交換しましょう。貯めているだけの循環しない水は雑菌が繁殖しやすく、腐りやすいためです。
また、栽培する水位が低いと雑菌の繁殖も早まるため、取り替えるときの水量に注意しましょう。
まとめ
再生栽培は、誰でもできる簡単な野菜の栽培方法です。必要なものは容器と野菜くず、スポンジだけなので、思い立ったらすぐにはじめられることが魅力です。
豆苗や長ネギなど、簡単なサラダや一品に使える野菜も再生栽培が可能です。新鮮な野菜がすぐに栽培できる再生栽培は、節約家の方にとって非常にメリットが大きいでしょう。
栽培方法が「水に浸すだけ」であるため、子どもでも簡単に挑戦できます。自分で栽培した野菜を食べることは、とても大切な経験となるので、ぜひお子さんと一緒に再生栽培を試してみてくださいね。