元気よく外遊びをした子どもの服がいつのまにか泥だらけになっていることはありませんか?泥汚れは洗濯してもなかなか落ちず、困りますよね。
- 泥が落ちにくい理由
- 泥汚れに向いている洗剤
- 泥汚れの落とし方
- 時間がたった泥汚れの落とし方
- 泥汚れを洗濯で落とすコツ
これらを知って、泥汚れを楽に落としましょう!
泥汚れが落ちにくい理由
泥汚れは、水洗いしたり洗濯機に入れたりするだけでは簡単に落ちません。理由は2点あります。
泥は水や油に溶けない
水溶性の汚れ(ジュースや醤油など)や油溶性の汚れ(口紅や皮脂)は、水か油に溶けるので、汚れにあった洗剤で落とせます。
しかし、泥は水にも油にも溶けない性質があります。そのため、水や洗剤ではなかなか落ちません。
泥の粒子が細かい
泥は非常に細かい粒子であり、服の繊維の奥まで入り込んでいきます。泥の汚れを落とすためには、繊維の奥に入り込んだ細かい粒をどうにかしてかき出す必要があるのです。
水洗いや洗濯機だけでは、泥をかき出すことができません。
泥汚れに向いている洗剤ってあるの?
泥汚れに最も効果的な洗剤は固形石鹸です。
固形石鹸は水にも油にも溶けやすい性質があります。そのため、固形石鹸の洗浄作用が服の奥の繊維までしっかり届き、泥汚れを分解するのです。
また、固形石鹸は泥汚れだけでなく、旦那さんのシャツの襟や袖などの、普通に洗濯するだけでは落ちない頑固な汚れも落とせます。
固形石鹸は液体や粉末タイプの洗剤より使用量も少なく、コストパフォーマンスも良好です。
泥汚れの基本の落とし方
泥汚れが部分的な場合と全体に広がっている場合で落とし方が異なります。
部分的な泥汚れの場合
- 泥汚れをたたいて落とす
- 固形石鹸をつけてもみ洗いをする
- 泥汚れに液体洗剤を直接塗布し、5分程度放置する
- 洗濯機で洗う
上記のやり方で泥汚れが落ちない場合は、泥汚れに液体洗剤を直接塗布した後、12時間程度放置してください。放置することで、汚れをどんどん分解してくれます。
全体に広がっている泥汚れの場合
- 泥汚れをたたいて落とす
- 水に液体洗剤を溶かし、衣類をつけてもみ洗いする
- 洗濯機で洗う
上記のやり方で泥汚れが落ちない場合は、つけ置き洗いがおすすめです。30分から2時間ほどつけ置きをしてから、洗濯機へ入れます。
一度洗っても落ちない・時間が経った泥汚れの落とし方
しつこい泥汚れは一度洗っただけでは落ちません。お気に入りの服だとショックを受けることもありますよね。
頑固な泥汚れを落とす方法を以下3つにまとめました。
- 重曹を使う
- 酸素漂白剤を使い
- 煮洗いをする
諦める前に試してみましょう!
重曹を使う
重曹は近所のスーパーや100円均一で販売しているため、手軽に手に入ります。重曹を使用して泥汚れを落とす際には、液体洗剤とブレンドする方法がおすすめです。たった2つの工程でできるので簡単にご説明しますね。
- 液体洗剤と重曹を混ぜて泥汚れの部分に染み込ませ、10分ほどつけ置きします。重曹は素手で触っても問題ありませんが、気になる方はゴム手袋をしてください。
- つけ置きしたあとは洗濯機に入れて通常通り回します。
重曹には臭いを落とす作用もあるので、旦那さんのワイシャツなど臭いが気になる洗濯物も一緒に洗ってしまうのもおすすめです。
酸素漂白剤を使う
酸素漂白剤は、薬局や通販で販売されています。水に溶けると強力な酸化力で汚れを分解・除菌してくれるすぐれもの。
手順は以下のとおりです!
- 酸素漂白剤をお湯に溶かし、つけ置きをします。
- つけ置きをした後、衣類を液体洗剤と一緒に入れて洗濯機を回します。
漂白剤が使用できる衣類かどうかを確認してからつけ置きしてください。酸素漂白剤は黄ばみや変色にも効果的ですので、黄ばみが気になるブラウスなども一緒に洗ってしまうのもおすすめです。
煮洗いをする
煮洗いとは鍋などで衣類を煮て洗う洗濯法です。
主にキッチンのタオルなどを除菌・消臭する場合によく使われますが、水だけでなく重曹や液体洗剤、酸素漂白剤と一緒に煮ることで、頑固な泥汚れも落とせます。簡単にご説明しますね。
重曹や液体洗剤を使う場合
- 大きめの鍋に水を入れて重曹(もしくは液体洗剤、両方混ぜても◎)を入れる
- 沸騰したら衣類を入れ10分程度煮込む
- 衣類を取り出し、冷めるまで放置する
- 通常通り洗濯機へ入れて洗う
重曹のみでも煮洗いは可能ですが、液体洗剤を混ぜることでより効果が期待できます。
酸素漂白剤を使う場合
- 大きめの鍋に水を入れて沸騰させる
- 沸騰したら衣類を入れ10分程度煮込む
- 火を止めお湯を冷まし、60度くらいになったら酸素漂白剤を入れる
- 蓋をして20分程度放置し、冷めるまで放置する
- 通常通り洗濯機へ入れて洗う
酸素漂白剤は、ぬるま湯が一番効果が出やすいといわれています。重曹と入れるタイミングが異なるので注意が必要です。
煮洗いの注意点
- 鍋はアルミ以外のものを使用しましょう。重曹や酸素漂白剤を使用すると黒ずみができることがあります。
- 衣類の素材に注意しましょう。綿や麻であれば問題ありませんが、プリントされたシャツやポリエステルを含む場合などは劣化する場合があるので注意が必要です。
- 煮る時間に注意しましょう。衣類が傷むため、煮る時間は10〜20分程度におさめる必要があります。
煮洗いは泥がついて数日たった頑固な泥汚れに対しても有効です。
部活動の遠征で汚れてしまったユニフォームや、日中に保育園の砂場で遊んだ衣類などに試してみてください。泥汚れが落ちた衣類を見て子どもが喜ぶでしょう。
泥汚れを洗濯でしっかりと落とすコツ
泥汚れをしっかり落とすためには、洗濯の前に準備が必要です。泥汚れは水と油に溶けにくく、粒子も小さいため、水洗いをするとかえって落としにくくなります。
以下では、泥汚れを洗濯でしっかり落とすための前準備についてまとめていますので、参考にしてください。
乾かしてから洗う
湿った泥はとるのが大変ですが、乾いた泥はとりやすくなります。乾いた泥はぽろぽろ落ちますよね。泥は水に溶けないため、シミにもなりません。
急がないのであれば、乾きやすい場所において泥を乾かして、泥を落としてから洗いましょう。なかなか乾かない時期だったり、急いでいる場合はドライヤーを使って乾かしてください。
つけ置きしてから汚れを浮かせる
40度程度のぬるま湯に洗剤や重曹、酸素漂白剤を入れてつけ置き洗いをすると、汚れが浮いてきます。
汚れを浮かせた後に洗濯機へ入れて回すと、衣類についた泥が落ちやすいです。つけ置きする際にやさしくもみ洗いすると、より泥が落ちやすくなります。
手間がかからず放置するだけで良いので、時間がない方にも助かりますね。
洗濯機が縦型の場合は下に入れる
泥汚れを落としたい衣類は洗濯機の一番下に入れましょう。
縦型の洗濯機の下は凸凹していますよね。この凹凸にあたる衣類ほど汚れが落ちやすくなります。
ただし、傷みやすくもあるため、入れる衣類には注意が必要です。衣類を確認してから洗濯機の一番下に入れましょう。
泥汚れが落ちない衣類はクリーニングも検討しよう
何をやっても泥汚れが残ってしまう場合は、プロにお願いするのも方法の一つです。宅配クリーニング屋さんに頼めば、家に届けられたキットに衣類を詰めて送るだけでクリーニングしてくれます!中には最短2日でクリーニングしてくれる会社も。
衣類を送って受け取るだけなので、衣類を置きに行ったり取りに行ったりする手間がありません。
まとめ
子どもの泥汚れは大人にとっては頭を悩ませるもの。一度服についてしまうと簡単には落ちないからです。ただ、落とし方を知っているだけで、洗濯へのストレスは大幅に軽減されます。
泥汚れは、子どもが楽しく遊んだり元気にスポーツをした証です。